みなさんおはようございます。高上代表佐藤一行です。
昨日の私の予想は見事にはまり、やはりIAと物理がむつかしくなりましたが、そんなことはもはやどうでもいい。些細な話です。
私が昨日の時点で出したボーダーの予想もおそらくそんなに大きくは外れないでしょう。札医が87。北大の医が90パーになることが見込まれます。
今回、国語がこれだけ穏便な出題だったことを考えると、理系受験者にとってはかなり楽な出題だったはずです。
それでも志望大学変更を余儀なくされている方もいるでしょう。
そんな方のために今回は私が少し踏み込んだ志望大学の決定法をお伝えします。
目次
➀ボーダーを下回ったら
センターリサーチでボーダーを下回って困っている生徒もいるはずです。
確かにボーダーを下回ったら合格よりも不合格の割合が増えるものですが、本当はそんな単純に考えるものではないのです。
ボーダー付近には多くの受験生が密集していて、最終的には数点差で合否に決着がつくものなのですから。
②そもそもボーダーとは何か?
ボーダーとは、合格率が50パーセントになるラインです。例えばセンター9割がボーダーの医学部の場合、今回センターで総合で9割を取った学生が50人受けたら、25人が合格、25人が法合格になるであろうという
「予想」
のラインのことです。
これよりも上ならば判定がBやAになり、下回れば当然DやEとなります。
ただこれをそのまま鵜呑みにするのはかなり危ないといえるでしょう。
③なぜボーダーをそのまま信じるべきではないのか?
一言でいうと、総合点のみがみられるからです。圧縮率は加味されますが。(大学によって、点数を圧縮して換算する。例えば東大だと、センター試験900点満点を110点に 圧縮される。例えば今回のセンター試験で 810点だった生徒は、98、9999点となり、808点だった生徒は、98,7555点となる。東大は一律だが、これが科目によって異なる大学もある。逆に東工大などセンターを足きりにしか使わい大学もある。600点を少しでも上回っていれば、601点も800点も同じ扱い)
もっと端的に言うと、その生徒が文系が強いのか、理系が強いのかはそこまで色濃く判定されないのです。
よって、今回も医学部狙いで、理系が強くて9割にのっている生徒と、文系が強くて9割にのっている生徒がいる場合、全く状況が違ってくるのです。
④BとDの逆転。
例えば、かつて、センター国語がむつかしかった年、国語が100点(もちろん200点満点で)理系科目をすべて満点で札医に合格した生徒がいたそうです。
この生徒の場合、判定ではDだったでしょうけれど、私が見立てればB判定くらいは言ったはずです。言わずもがな、理系が強いので。(札医は国語の圧縮もある。)
そもそもセンター試験は文系が500点、理系が400点と、理系よりも文系が得意な生徒の得点が出やすいのです。
なので、判定がよいからと言って一喜一憂はできません。実際には9割を取っていても、北大の医学部に落ちる生徒などそれなりにいます。
一方、逆に85を少し超えたくらいでも、理系が強ければ簡単に跳ね返せるのです。
⑤数学の力。
数学の一問は非常に破壊力があります。一つ完答すれば、センターリサーチの判定で一つは間違いなく上がるくらいの上昇はできると断言しておきましょう。
これを言うと、よく、すごく簡単な問題だと「みんな」できるから得点の差はつかないのでは?
と聞きますが、そんなことは決してありません。
そのすごく簡単な問題
とやらもふたを開けてみればやれ計算ミスをした、勘違いをしたなどと言って、必ず得点に差がつくものですから。
そもそもボーダー付近には非常に多くの受験生が密集しているため、BとDの差だって数学の大問一つで容易に跳ね返せることなどざらにあるのです。
しかしそれには完答能力が必要になってきます。
⑥標準問題の完答能力
よく大学受験の二次対策において、必要なことは完答能力だといわれています。
それは本当にその通り。しかし、それに必要なものは結局は本人の演習にほかなりません。
ダラダラといてもいけません。緊張感をもって集中して解くのです。高上では二次対策も演習講座も設定しておりますので、もしご希望の場合はお早めにご連絡ください。
⑦判定が高くても危険な生徒
ずばり、数学が苦手な生徒です。文系、理系含めて。理系なのに国語が強くて、理系に弱い生徒の存在は、聞いている分には笑い話かもしれませんが、実際にはかなり存在しています。その逆は真とはいいがたく、文系の生徒は受験数学の力一つとってもあまり大したことがないことが専らです。
そして私の経験上、二次で逆転される生徒はすべからく数学の力がないことが多く、センター試験で点が取れて、数学がものすごく得意なのにさらに二次で逆転された例など私は一例たりとも知りません。
⑧まだ勝負はついていない。
生徒によってはセンターが最大の関門であったり、二次試験で大苦戦したりと、それこそ闘い方は十人十色です。
ただ、まだ何の決着もついていません。
勝負は始まったばかり。
本番までのあと40日間。ぜひ
標準問題の演習
を最も重視した取り組みを時間を計って行い、最後まできちんと闘い抜いてもらいたいものです。
⑨最後には行きたい学部を優先しよう。
北大の獣医学部に入りたかったが、無理なので北大の総合理系に下げる。
受験で苦労してたくさん勉強してきたのでしょうから、気持ちは分かりますがおすすめはできません。
帯畜に変えるべきです。
動物のお医者さんになりたかったなら、受験の偏差値や大学のブランド名などに振り回されず自分のした勉強、なりたい仕事につながる学部を選ぶべき。