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公開日:2019年4月10日
最終更新日:2019年4月29日

みなさんこんばんは。佐藤一行です。

それでは本日は前回の続き。

Aの指導録の続きです。今回はセンター試験直後まで、です。

数学の指導の開始。他の学生とは違う特徴を見せるA~。

数学の指導を開始した。もう11月である。Aは市内の進学校に所属しており、定期試験の成績はよかった。ただし、それくらいで北大の医学部に入れれば誰も苦労はしない。

私は、最初は、数Ⅲの微分積分において、受験では標準的な問題、知識として知らなければ解きにくい問題をAに解かせてみた。

私の予想通り。解けない。

つまり教科書の内容はわかっていても、受験数学に特化した訓練がほとんどできていなかったのである。

例えば普通の数学の教科書にはベータ関数の初歩的な計算法や、凸性を利用した不等式の証明、フェルマーの小定理、乱列についてなど、受験数学で頻出の内容が書かれていないのである。

学校の授業では明らかにそこまで手は回っていなかった。

要はAは数学のセンスは抜群なのだが、知識が足りなかったのだ。

だからこそ、私はハイレベルな受験に特化した問題集を使用して、Aにどんどん演習させていった。それから少しして、Aの新たな特徴に気づくことになった。

演習中に話しかけると、怪訝な様子で顔を上げる~。

私はつねに逆算して指導をする。数学の指導を11月15日に体験授業を実施したのも、Aなら2月の2次までには間に合うと予想した。

数学は、とにかく自分で演習しなければ力がつかない。

そして一つの問題を粘る場合

知っていて解けないのか

知らなくて解けないのか

の判断が重要になる。そしてそれはこちら側の仕事である。

だらこそ、高上ではまずは演習から入るのだが、一つの問題に1時間もかけさせていては全範囲は終わらない。

私は、問題の特徴を見極めたうえで、Aが解けないで考え込んでいるときは、20~30分ほどでヒントを与えるべく話しかけるようにしていた。

ただ、これが結構気を使う作業であった。

演習中に話しかけると、Aは顔を上げ、やや不機嫌そうに私を見てくるのである。

そう。まるで眠っているのを起こされた子どものように。

集中力 勝負強さの源

集中力が違うのだ。本気で集中して数学の問題と対峙しているのである。私にはそう感じられた。だからこそ話しかけられると嫌がったし、教室内に、他には生徒が誰もいない、静かな高上の環境を気に入っていたのでもあろう。

私には責任があったので、ヒントを伝える仕事もし続けた。

解けかなった問題の解説もした。

ただ、驚くべきことにAは一か月もすると、このハイレベルな問題集のレベルに慣れてきたのである。

解ける問題も増えて、得意な数学をさらに楽しく感じたようだ。それでもその間の北大の冠模試ではEが二つにDが一つ。まだまだ北大の医学部は厳しい。

12月 センター試験直前になって

国公立の医学部はセンター試験で決まるといわれている。センターで85パーセントを切ってしまっては、どこを受けるにも苦戦を強いられるからだ。

Aは文章読解能力も高く、最後の河合のセンタープレでは合計89パーセントにまで伸びていた。

私はその時期のAの数学に関しては、二次とセンター演習の両方を指導し続けた。数学の指導経験が少なかった私は、とにかく数学の成績を上げることに躍起になっていたのだ。

英語の指導はかなり減り、数学中心となっていた。Aに学校専売のセンターの問題集でどれを買うべきかの相談を受けた時も、出版社で選んでしまっているような状況だった。

中身の確認もできていないのに。

思えばここに落とし穴があったのだ。

1月 センター直前期

あまりに仕事が多くてやや記憶がおぼろげではあるが、Aには新年早々に指導を開始した。元旦だったかもしれない。私は生徒にはあけましておめでとうとは言わない。

結局めでたい年になるかどうかは、あと15日ほどでわかるからである。

この時期にもなるとAはとにかくセンター一筋。

高上でも数学で私が教えることはほとんどない。

とにかく集中してセンター形式の演習をして、私は採点をするのみ。Aは解説を自分で読んで納得するという日々だった。

平均点が39点だったセンター数学2bの過去問も95点を取ったA。

英語も調子が良いという。

私は、Aならばセンター合計95パーセントを狙えると高をくくっていた。

そうこうしているうちにセンター本番はやってきた。私は生徒全員に激励のメールを送り、終電に乗って酔っ払いに絡まれて反撃したりと、まぁ普段の私と比べ、大して変哲のない日々を送っていた。

センター本番

一日目。かなり簡単な内容。穏便な出題。その講評が出た瞬間、私はAの勝利を確信していた。一人で行きつけの店にてボケーっとフライドポテトを食べながら、メールでAに手ごたえを聞いた。

悪くないという。

私は安心しきっていた。

二日目でIAと物理の難化をこのブログ(こちら)で予想したのは、そのあとのこと。

そうこうしているうちに二日目を迎えた。

二日目 数学IAと物理で難化。しかしこれは問題ではなかった。Aは理系科目全般、物理も強い。一日目さえ乗り切れれば、センターのレベルなどこえていると思っていたからだ。

ただ、今回のセンターの私の予想はAに関してはやや外れることになる。

センター結果 合計点 88パーセント 北大医学D判定

結果を聞いてみると、Aは一日目で躓いていて、合計は88パーセントどまりだった。英語が160点。国語が169点。Aにしてはよくない。

今回のセンターは簡単だったので、合計88は北大の医学部はDかC。

理系科目は数学が97と95。物理が満点で化学が88。

私の指導は数学のほうがうまくいき、最後時間を十分とれなかった英語は伸ばしきれなかったのである。

Aのセンター英語の失敗はAの所為などではない。

私の責任である。

結果振り返ってみると、12月に学校専売の問題集をどれにするか尋ねられた時、英語はすべて買う必要がないと断言し、普段私がほかの生徒に進めているセンター形式の問題集を解かせるべきだったのだ。

数学の指導に躍起になっていた私は、そこまで踏み込んだ判断をすることができなかった。

Aに電話しても、浪人はしたくないので、

札医に下げます

という。

私は自分を責めた。

Aは能力もあり、あれだけ頑張っていたのだ。英語で8割しか取れなかったのは、本人のせいではない。私の所為なのだ。

指導録③へ続く

 

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高上
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