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公開日:2019年4月24日
最終更新日:2019年5月11日

みなさんこんばんは。

高上代表佐藤一行です。

前回の続きです。本日でAの指導録も最後となります。

もちろん合格まで。

気付けば外は夏の到来をつげるような心地よい日々で、みなさんももう一歩を踏み出していることでしょう。

ただ、そこは過去に結構こだわるこの私。

Aの指導録はこれが最後となりますので、Aからの合格体験記もこちらにアップしましたが、併せてお読みください。

センターリサーチD判定ですっかり意気消沈してしまったA。

88%も取ったのに、センターリサーチではD判定と辛い思いをしたA。年末の北大模試の判定の結果もE判定が2つに、Dがひとつ。学校のテストでも厳しい評価が。

Aはすっかり気落ちしてしまい

「浪人はしたくないので、札医に下げます」

と言ってきた。

「もともと自分には二次力がないので95%以下なら下げるつもりでした」

とも告げられた。

結局、今回Aの点数が英語において伸び切らなかったのは、数学の指導に傾きすぎた私の責任であった。

ただ、取った点数を変えることなど誰にもできない。

私はAの人生なので、最終的な判断をするのはAであるとの前提のもと、Aの話をもう少し聞くことにした。人生の分岐点となる。焦らせてはいけないからだ。

札医に対する想いを聞くも、やはり北大の医学部に対する想いが強い。

一度は札医に下げると口にしたA。そしてそれに対して、私も賛同した。本人の決めることであるから、と。

ただ、いざ深く話を聞いてみると、並々ならぬ北大の医学部に対する想いを私は感じた。

小学校のときから北大の医学部に憧れがあったこと。

医者という仕事に、人生をかけるだけの価値を見出しており、そのためには北大が一番よいと感じていること。

この二点が特に強く感じられた。

ただ、判定がやはり重くのしかかる。

自信もないという。

他の講師も、そのように思っているのであれば、北大の医はやめたほうがよいという。Aの家族も、それでもよいのではないか、と。

ただ、そんな中一人だけこの時点で北大の医の合格を確信していた者がいた。

ほかならぬ私自身である。自分のことでもないのに、Aがセンター88で今回の北大の医を受験した場合、きっと受かると私は踏んでいたのだ。

センターリサーチなどあてにならない。大学側は、そんな判定はしていない。

そもそもセンターリサーチなど、予備校が出している予想に過ぎない。そしてそれは専ら総合点のみに対して示される評価であり、実際にはセンター試験は理系受験の学生でも、文系科目がリスニングの圧縮をかけても500点もある。理系は400点しかないのである。

一方で二次試験で使用するのは、文系科目からは英語だけ。あとは理系の勝負なのだ。

Aは英語でこそ160点と失敗してしまったが 理系科目は数学が97と95。化学は88。物理が100点と95パーセント近い得点率をたたき出していた。

模試の判定ではない。結局は本番での点数がすべてなのだ。マークと記述は違う? 確かにそういうこともあるだろう。ただたとえマーク形式といえど今回の難易度で95パーセントなど地力がなければ取れないのである。

私は、英語の指導でこそセンターにおいて失敗してしまったが、数学の指導は功を奏していたと確信していた。

そして、センターの前に一つだけかなりハイレベルな数学の演習を高上で、そして家庭学習用にもう一冊、薄めの標準問題集をきちんとAに進めさせていたのだ。

それこそ、センター後に二次の対策を本気でやれば十分間に合うように逆算して指導をしていたのである。

大学側だって、何点以下はDランクなどと受験生をランク付けなどしていないのだ。客観的に点数を圧縮し、二次と面接の点を足して合格を決めるだけである。

もう一つの判断基準。北大の医学部合格に必要な力とは。

今からもう4年も前のことになるだろう。まだ高上ができる前の話である。その時のセンター試験も国語がやけに簡単で、今回のように88%でも判定が振るわない年であった。

その時、私は出先の塾、出向先において、一人の生徒に指導していた。

「先生。俺88%もとったのに、C判定だったよ。(北大の医学部は不安です)」

そのとき、私はこう断言した。

「お前には二次力があるから気にするな。行ける。」

と。

そしてその生徒は無事合格していった。

英語を指導しているに、まだまだ穴は目立ったが、理科がかなり得意な生徒であった。そして、北大の医学部に対して強い思いを持っていた。

その時に私は

「北大の医学部に合格するために必要な二次力」

をかなり身近に感じ取ることができたのである。

何も、びっくりするくらい勉強ができなくたって良い。標準的な問題で確実にかつ素早く点数を積み重ねること。

つまらない失点をしないこと。

面接できちんとした受け答えをすること。

これらの点が重要視されるのである。

私はAがこの時の生徒と同じくらいの力はあることは十分に分かっていた。そしてこれから一か月あるのである。さらには北大の医学部の合格者は例年90%前後から多く出ており、90をやや下回っていても、合格者がかなり出ていることくらい私は情報としてよく知っていた。

だからこそ私は、Aに、自分の力を過小評価して志望大学を決めることだけは、してほしくなかったのだ。Aには力がついたのである。模試がすべて終わった12月も半ば以降。急激に。それは誰よりも私が感じていたことなのだ。

 

 

 

 

北大の医学部を受けることにしたA。

結局、塾長である私が一人して熱弁をふるった後、家族できちんと話し合った結果、Aから北大の医学部を受けますとのメールが来た。

文章の前半の文面からは結局札医にするのかな?と思ったから、あのときAのメールの文章を読み進め

北大の医を受験します。

という文字をみた瞬間を私はまざまざと覚えている。

そして、本当に正しい決断をしたと思った。Aなら受かると思っていたのだ。最早模試の判定など関係ない。Aは2、3か月前とは見違えていたのだ。実際センター試験本番において、Aは理系科目では十分点数をとれていたではないか!!

私は、口にこそ出さなかったが、この決定をしたAに心から感謝した。

自分のした失敗は、自分で必ず取り返す。

Aのセンター試験の英語での失敗。それはほかならぬ私の責任である。数学だけではなく英語までさらにきちんと見るべきだったのだ。ただ、Aが北大の医学部を受けると決断してくれたおかげで、私にも挽回のチャンスが与えられた。

私は前にもまして、Aの指導を頑張った。そしてAも人生でこれまでしたことのないほどの量の勉強をしていた。

私は、Aは高上までの移動も惜しいといったので、塾に来る回数を減らし、来た日の指導時間は長くすべく朝7時半からの指導も自から買って出た。自分で提案して遂行したのだ。Aは午前の指導を終えて、二次対策のある学校へ向かい、そしてまた高校からそう遠くない高上に戻って勉強する。そんな日もあった。

私には他にも大事な生徒が沢山いる。仕事が多すぎて、正直苦しかったときもあった。

指導内容も結局は単語の暗記。

今までのレベルの単語の総復習である。

眠くて辛くても、ただただ暗記をさせる時間が続くのだ。

正直、苦しく感じたことは一度や二度ではなかった。

だが、私はそんなときこう自分に言い聞かせていた。

「俺が犯したミスは俺が必ず取り返す」

と。

こんな時期に新たな単語帳を使用して、初見の英語に対する対応力を上げていった。

数学の指導も行い、決して範囲に偏りのないようにと気を付けた。

というのも、北大の数学で整数が出ないなどというのは単なる噂でしかなく、あんな連中であれば、整数の難問くらい簡単に作れることは容易に想像できたからだ。

指導において気を付けたこと。

この時点で私が指導時に気を付けたことは二つある。

英語では、とにかく初見の文章で既習の単語の確認をさせること。

数学では、未来を向いた学習をさせること。

この二点だけである。

特に数学においては、北大の理系数学の過去問はあまり解かせず、もっぱら他大の模試の過去問など、予想問題にあたる初見の問題集と、ハイレベルな問題集の演習を行っていった。Aに渡した標準的な問題集はもちろんAが家で解くのである。

そして、化学、物理もそれぞれの講師に頼み、きちんと本番を見据えた対策をしてもらった。このころから、簡単な出題はされないのでは?との予想は、高上内では共有されていたように想う。

物理に関しては、穴ができないようにする。化学の講師に関しては、本番の問題の予想までしてくれて、見事その一つが当たる形となった。まさしく総力戦である。

流石に疲れの色を浮かべるAに対して、単語帳の最後の一章を私が読み上げて、私のAに対する指導は終わった。

結局、Aへの指導も、単語に始まり単語に終わったことになる。

本番。Aに最も有利な出題 面接対策を終えて。

いよいよ当日。私は別の生徒たちの指導をしながらちらちら時計を気にしていた。

その日の指導を終え、やおらして北大の二次試験も終了の時間を迎える。

北大の受験生はかなり多く、夜になってもAからなかなか連絡がこなくて、そのときだけは心配だった。

最後に面接対策をするべく、私は講師陣を呼び、高上で待っていた。

夜6時も回ったころだろう。Aから連絡があり、今からくるという。

到着したAから聞いた感想は

「とにかく数学が難しかった。せいぜい3問しか完答できていない」

「英語のほうが間違いなくできていたと思う。」

「理科は、化学がちょっとびっくりするくらい問題量が多かった」

と言いうもの。問題を見ると確かに北大の数学にしてはかなりムツカシイ。ここ数年で記憶にないほどであった。ただ、私はすでに勝利を確信していた。

そもそもAが難しいと感じるような問題など、他の学生はもっと大変な思いをしているのだ。

そして、確かに難しい出題ではあったのだが、結局は私が普段使用していたハイレベルな問題集のレベルを超えるものではなかった。(結局時間が足りずに、すべての問題の演習はさせられなかったが、この問題集はそもそも早稲田、慶応、東京工業大学などを狙える問題集であり、東大でさえそれに過去問を足せば十分なほど全範囲に対して仕上がった問題集である。それをすべてマスターした場合、本番で全問がその内容から外れることはまずないような完成度である。)

英語は、Aが

「解けた」

といったとき、解けていないことがないことくらい普段添削していた私はわかっていたし、何より

物理の講師が理科のAが書き込んだ問題用紙を見て

「これはかなりできている。合格しているんじゃないかな? 上位合格もあり得る」

とまで言ってくれたのだ。

この講師、かなりしっかりしていて、高上の物理、化学の答案を作成してくれたのもこの人である。

Aの出来を問題用紙のみから採点していて、記号のミスに気付いたが、目の前にいて、明日に面接を控えるAにここで言っても仕方ないと考え、高上での面接対策中にはそのことに一言も触れないような心配りまでできる人である。

面接対策を終え、その講師はこう言ってくれた。

「今自分がみているのはAの問題用紙。Aだったら、自分で気づいて答案に移すときに記号のミスを直しているかもしれない」と。

またその高上での面接対策において、もう一人の講師が、医学部受験生全員が、二次の後に書かされる書類審査の質問に対して

「それはダミーの可能性がある」

と言って、

その質問以外のことばかり聞かれる可能性まで視野に入れた上で、ほかに聞かれる内容をよく吟味して質問してくれた。

結果発表。合格を確信していた私。ドキドキしていたA。

合格の発表の時間は午前9時。ただ、合格を確信していた私はすぐには携帯電話を見なかった。それから1時間ほどして携帯電話を開いて、目に飛び込んだのは

「受かりました!!」

とのAの文字。

嬉しいことに、北大の総合理系を受けた学生も、北大の水産学部を受けた学生もみな合格していたのだ。

これで高卒が二人、現役が一人、高上から北大を受けた学生は全員合格したのである。

ほどなくして、Aは家族とともに高上に来てくれた。すごく喜んでいた。一方、私は喜びよりも安堵感が大きかった。ミスを取り返せてほっとしたのだ。大きな仕事をやりきった達成感もあった。

結局、今振り返ってみて。~合格の決め手を考える~

結局こうして振り返ってみると、かなり危ない闘いではあった。Aに英語の指導を開始したのが去年の7月であり、数学に至っては11月15日の体験授業である。その時点でまだE判定の場合、かなりの苦戦を強いられるのは致しかなかったように思う。

戦略として功を奏したのは

①センター対策には早急に取り組ませたこと。

②二次対策では攻めの姿勢を貫いたこと。

合格した決め手は

①Aの高い能力。集中力。

②Aの真摯かつ懸命な努力。

③使用した問題集の選定。

にあるように思う。

医学部の場合、センター対策はとにかく大事であり、失敗しては医学部自体受けられなくなるから早い段階からするのは当然として、(できない(しない)受験生も多い。)、二次試験において今までに解いた問題の解きなおしではなく、初見の問題に数多く当たる方針を貫いたことが大きかったように思う。

結局本番では見たことのない問題を解くのであるのだから。

そして、最後まで懸命に努力をしたA。その姿勢を改めてここで称えたい。

結局は、苦境に立たされても、Aが最後まで己を貫き通したからこそ、大逆転が可能になったのだ。合格の栄冠を勝ち得たのである。

立派な医者になってほしい。

高上代表 佐藤一行

 

 

 

 

 

 

 

 

Aが物理の記号ミスを本番中自分で気づいて直していたことは、最早言うまでもない。

 

 

 

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