今、何を想うか。追加合格になった受験生。~東京医科大~101人の追加合格者~
カテゴリー:医学部受験
みなさんこんばんは。高上代表佐藤一行です。
先日、東京医科大学での追加合格者が発表され、その数は101人に上るとのことでした。(実際に受け入れ可能な上限は63人。)今までには何年かに一度、ごく少数の学生が、不合格となった後、しばらくしてから出題後明らかになって合格したことはありました。
ただこんな規模は初めてです。
これもすべては歪んだ医学部入試が原因でしょう。
目次
ゆがんた医学部入試
何も東京医科だけではありません。ほかにも女性に厳しい私立の医学部や、年齢を重ねると入りにくくなる医学部は存在していました。
結局、それらの事情は
「面接によって不合格」
として、うやむやにされてきたことも多々あるでしょう。
東京医科がたたかれたのは、
①面接によって一発不合格の存在を明示していなかったこと。
②面接の得点の一律操作を行ったこと。
③医者は男の仕事との古い考えが根付いていたこと
の3点にあると思われます。
上限は63人まで
個人的に、63人しか受け入れられないとなってはいますが、そんなに人数は集まらないと思います。
私立の医学部は様々なところを併願する受験生が大半であり、時に受験会場は医者同士の見栄の張り合いの場と化します。
高級外車が並んだり。医学部受験で全国どこへでも受験で飛べると言ってみたり。
東京医科に受かる力がある学生は、他の私立の医にも受かっている可能性が高く、もうそちらに高額な入学金と一年の授業料を支払い授業も受けているのです。
よほど東京医科に思い入れがないと入り直したりはしないでしょう。
今、合格になって
もっと点数をとっておけば、正規で入れたのにというのは正論ですが、このような事態になっては、これ以上あまりそのことを繰り返したくもありません。
20前後の若者が、どきどき緊張しながら人生をかけて勝負する。
緊張のあまり頭が真っ白になったり。終了後休み時間中に泣いているのならばまだましで、数学で近くの受験生が泣き出して、集中できなくなったとの話も複数回聞いたことがあります。
覚えたはずのことを度忘れする場合もあるでしょう。
そんなこんなを乗り越えてやっとつかめていたはずの合格。
少数でしょうけれど、中には受験を諦め仕事に就いた人もいるかもしれません。
それぞれが20という人生のかけがえのない瞬間を、不合格との想いを胸にどう過ごしていたのかなぁと考えずにはいられません。
二回も不合格を味わうことにもなる。
また今回の発表を受けて、もしかしたら受かっているのではないかと期待を膨らませる人もいるでしょう。その結果やはり落ちていたとなると、二回もつらい思いをすることになるわけで、それはそれで酷な話なのです。
医者になるには時間がかかる。
今回の対象は今年だけではなく、2017年の受験生もいます。そうなるともう二年近くが経過するわけで、このあと医者になろうと思うと早くても医者として働けるのは30を過ぎてしまうでしょう。
医者になるための勉強も実に様々。
物理を頑張って勉強しても、結果、医学部で使うのは生物の知識のほうが多いのです。
医師になれば収入は高いですが、そうなるまでに20代をさらに勉強で費やすことになるのです。
社会人になってますます感じておりますが、やはり大人は自分でお金を稼いで当然なわけで、お金を稼いでこそわかることも多々あります。
頭を下げた人間には強く出る日本人
ストレスを抱えて生きている人は多いのだなぁと思うのですが、日本人は頭を深々と下げた人間をさらにこき下ろす傾向があります。
少し前に舛添さんが知事をやめる時にどれだけヒステリックにたたかれたかというのは記憶に新しいです。
芸能人の不倫も当事者でも何でもないのに。意味不明に糾弾している人たちがいました。
普段、電車内で携帯電話を使い、大声で話している迷惑な人間には見て見ぬふりで誰も立ち向かわないのに。
今回の東京医科のように、深々と謝るとここぞとばかりに叩かれるのです。
個人的には、巧妙に女性差別をしている医学部はかなり多いのはほぼ間違いないであろうに、それこそ電車で見て見ぬふりをするかの如く、だんまりを決め込んでいるような医学よりはこうして矢面になって前を向ている東京医科のほうが潔いとさえ思います。
今後の展開を考える。
文部省による多くの医学部への今回の調査が、いろんな汚点をあぶりだしていくことになることを私は期待していますが、一つ注目している大学があり、その大学の医学部はそれこそ二浪になった人間は、ほぼ合格者がいないことがこの業界では周知の事実となっておりました。
あまりにあからさまに二浪以上が取られていないので、まぁそんなものなのかと思っていましたが、その大学まで不正と認められた場合、医学部全体に今回の影響が波及すると考えてほぼ間違いないかと思います。
高齢化社会に必要な医者
何度かここで書きましたが、結局東京医科が女性差別を行った根本的な理由は心臓血外科や、脳神経外科に女性のなり手が少ないこと、そもそもなれないとでも思っていたことがあるのでしょう。
ただ、高齢化社会もあと20年ほどでピークを迎え、こういう医者の数は今後ますます必要とされるのです。
マスコミではあまり報道されていないことですが、文部省は単に「皆に平等な受験」を求めるだけではなく、
「公平かつ必要な医師の確保につながる入試」を行ってもらいたいものです。
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