こんにちは。私は道内の公立高校から、現役で北大医学部医学科に合格しました。現在高上の数学、物理、英語の講師をしています。
学校や模試の成績が下がってきたら、塾や予備校に行こうかなと思うかもしれません。保護者の方も、子どもの成績が悪いと、塾に行かせなきゃと考えると思います。
しかし塾はお金がかかりますし、行っても成績が上がるとは限りません。
私は高校生時代、塾や予備校に行かずに北大医学部に現役合格することができました。
なぜ塾を必要としなかったのか、どうすれば塾なしで成績を上げられるのか、私の経験をもとに伝えます。
私が高校生になって塾に行かなかった理由
まず、私自身は中学時代には集団指導の塾に通っていたのですが、通い始めたのはほぼ両親の意向で、私は周りの人も通い始めたし、通うものだと思っていました。行って良かった点と悪かった点があったと思います。
・教科書にない裏技的解法と覚え方を知ることができた
・友達といるのが楽しかった
・予習で解く問題の大半が既にできていて時間、労力の無駄だった
・お金がかかった
しかし、高校生になると中学の時に比べ勉強の量が格段に増えます。
さらに、ハイレベルな大学に入るには、自分のできないところと向き合わなければならず、それには自分だけの時間が必要です。
私は、これを見据えて、塾の良かった点を失っても、悪かった点である時間と労力の無駄を省くことのほうがはるかに重要だと判断し、もう塾には行かないと決めました。
塾に行かずに困らなかったか
塾に行っていないために困ったことは、私は全くありませんでした。
高校生のレベルになると、優れた参考書がたくさんあり、それを正しく使って勉強すれば、基本的にどのレベルの大学を目指すとしても、塾に行ったほうがいいかなと迷うことはありません。
私が使っていた教材と使い方は下の記事にまとめてあります。
また、参考書の解説の中にどうしてそうなるのかわからない箇所がある等、自分では疑問を解決できないという状況になっても、高校生は塾に行く必要はありません。
学校の先生や、友達、兄弟など身近な人に聞けばいいだけです。お金も時間も無駄がなく、一番賢い方法です。
人に聞きに行くのが恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、受験勉強においては、恥ずかしいという気持ちが一番の敵です。どんどん周りに置いて行かれる前に、積極的に聞きに行けるようになりましょう。
しかし中には学校の先生に聞いても全然分からないし、他に聞く友達も兄弟もいないという人がいるかもしれません。そういう人は、仕方ないので、普通の塾とは違う次のような選択肢があります。
完全個別指導という選択
その解決策が完全個別指導で、高上はこれにあたります。
完全というのは、教室のなかに何人も生徒がいてただ仕切りがあるような個別指導塾と区別するためにつけています。この完全な個別性が家庭教師と性質的に似ており、気軽に小さなことでも質問しやすいと思います。
しかし家庭教師とは違い、家に知らない人を上げる必要がないので、家庭教師よりも始めやすいし、家の片付けなどもしなくていいので楽だと思います。
塾と独学の「いいとこ取り」で、自分の時間をしっかり確保しつつ、自分に合わせた指導を受け、疑問点を解消し、問題を解く際の考え方も知ることができます。
塾に行かなかったおかげで成長したこと
これまで塾に行くデメリットを中心に書きましたが、逆に塾に行かずに自分で勉強してよかったなあと思えることがあります。
それは、自分をコントロールする力がついたということです。
私は定期試験の三週間くらい前から、一週間ごとの計画を立てていました。さらにそういう短期的な計画だけでなく、長期的な計画を立てる必要もあり、問題集のどの部分をどのくらいで終わらせるかなどを考えなければいけません。
塾はこういったことを勝手にプランニングしてしまいますので、ただ渡された宿題をやっていくだけで、そういう経験がかなり減ると思います。
受験勉強で本当に身に着けるべき能力は数学の計算が正確にできる力などではなく、短期・長期の計画を立てて自分をコントロールする力だと思うのです。
まとめ
高校生は塾に行くべきか?という問いに対しての答えは、ほとんどの場合「行くべきではない」だと思います。
あとは分からないことを参考書と身近な人で解決するか、個別指導で解決するか、自分の状況にあったものを選ぶのがいいと思います。