指導録➀~北大医学部医学科へ~E判定からの大逆転~医学部現役合格に必要な力~
カテゴリー:医学部受験
みんさんこんばんは。高上代表佐藤一行です。以前話しておりました、高上の北大の医学部の合格者について、少しづつですがブログにアップいたします。
目次
遅れた出会い~かなり忙しくて大変な時期だった~大きな仕事は忙しい時ほど来易い~。
私がAに出会ったのは、もう去年の夏も半ば、7月のことだった。すでにかなりの数の指導をしていて、正直あれ以上の指導が大変なのはわかっていた。空きのコマなどほとんどない。Aは北大の医学部に入りたいという。ただ、英語ができない。模試の判定もE判定ばかりであった。だから私の指導を希望していた。
正直、夏の時点で模試でE判定を連発する者が、希望する国公立の医学部に受かる確率など、現役だけに絞ってどんなに高く見積もってもせいぜい3パーセント程度である。(ちなみに浪人だと0パーセント。私は一人たりとも知らない。)E判定とは基礎がボロボロであることを表すのであって、合格率が20パーセントなど、全く及びもつかないような状況でもあるなのだ。
当時、正直私は仕事も多く、軽い仕事ばかりではなかった。
ただ、大きな仕事は忙しい時にこそ来易いこと、私はよくわかっていた。
だらこそ、私は二つ返事で指導を快諾した。Aに見所があることも体験授業をしてすぐにわかっていからだ。
不思議な癖を持つA
最初Aについて思ったのは勉強の仕方がかなり偏っているということだった。
数学の勉強を開始したら一週間数学の勉強しかしない。
数学ならまぁ見られることなのかもしれないが、これが倫理政経になってもそうなのである。
ひとたび倫理政経の勉強を開始したら朝から晩まで倫理政経しか勉強をしないのだ。
普通こういう勉強の仕方だと、綜合的な学力はつかないものなのだが、なぜかAは英語以外の科目、特に理系科目ではそれでもそれなりに結果は出していた。
Aに複数の科目を同時進行で勉強をした方が良い旨伝えると
「中途半端に勉強をしても学力が上がる気がしない」
とのこと。
私は勉強をするのは本人なので、本人の勉強法をあまり強く矯正するようなことはせず、やんわりと方針を伝えるにとどめておいた。
やはり英単語はろくに知らない。
当たり前の話であるが、Aは英単語をあまり知らなかった。DUOを使って学習していたが、あれは下手をすると日本語訳だけが頭に刻まれ、英語一語一語があいまいになってしまうのである。ともすると、一つの英単語を思い出すために例文一文すべてを再現する必要が出てしまう。これでは読むのにかなり時間がかかるし、効率も悪い。
私はDUOを早々に仕上げさせて、別の英単語帳に切り替えた。
最初に驚かされたのはそのあとである。
一文一文がほぼ完ぺきである。
私は宿題の確認などしない。宿題をしているかどうかなど、本人に音読をさせればすぐにわかるからである。
いつも通り、Aに音読をさせて、訳を言わせてみたところ、一文一文がほぼ完ぺきなまでに仕上がっていた。
私は、例の一つに特化する方法で相当Aなりに頑張ったのだろうと、Aの努力を称え、そこまで訳を正確に言えなくても大丈夫である旨伝え、単語の暗記を先に進めていった。
模試で結果が出始めたのはその直後である。
駿台全国模試~またの名を駿台『残酷』模試~
指導を開始して、二ヶ月ほどたったころ、Aに北大医学部を受けるのであればと、秋の駿台全国模試を受けさせた。この模試、北大狙いでは敬遠されることもある。
難易度が高いからである。関東では駿台残酷模試などと揶揄される始末。実際河合の全統記述で偏差値70くらいとっていても思いきり叩き潰されることはある。
上位層の実力はきちんとばらけやすいのだが、中位からその下は等しくつぶれて正確な偏差値は出にくい。
この模試はそんな模試である。
ただ、私から言わせれば、決して受験生みなの努力が踏みにじられるほど残酷な難しさなど呈しておらず、正しい勉強をすれば、努力がきちんと報われる範囲内に収まっている。
英語の読解問題などもかなりよく作られている。
そして何よりも北大の本番で2~3年ほど前、化学の問題を的中させたことがあることも私は情報としてつかんでいた。
なので、私はこの模試をためらわずにAに受けさせた。
いきなり英語が最も得意な科目に大変身
英語の偏差値60,2。Aが受けた全科目の中で最も高い偏差値になっていた。
ただし、北大の医学部を狙うのであれば全科目で偏差値60が欲しいところ。(すべての科目で偏差値が60をこえたばあい、当然ながら総合ではもっと高くなる。)
言っておくが、これは私の指導もさることながら、Aの能力によるものが大きかったと断言できる。なぜなら、私が指導しても、英語で駿台全国偏差値60到達には苦戦する生徒もいるからだ。Aはたったの二ヶ月で私の多くの生徒をごぼう抜きしてしまったのである。
理系科目の偏差値が足りない。
それでも、英語の偏差値60,2だけでは、北大の医学部など闘えない。勝負になってくるのは、やはり数学である。Aは平均点こそこえてはいたが、まだまだ数学が甘かった。偏差値60には届かない。私は自分がかつて指導を受けていた数学専門の塾を紹介し、体験授業を受けさせてはきたのだが、どうも感触がよくない。
「知らないテクニックを解説で言われた。」
「生徒が他にもいるから、聞きたいことが聞けない。」
「正直つまんない」
むくれるA。
私は、Aのような生徒の場合、本人の意思を重視した方が結果がよくなることは経験上わかっていた。
さらには、勉強するのは本人である。
大変な想い、苦しい想い、最終的に背負い込むのはすべて本人である。
この時すでに11月。数学の指導を開始する時期としては、正直かなり遅い。
ここで私は、今となっては自分でも驚くような提案をした。
「だったら俺が数学も見てやるよ」
と。
忙しいだけではない。
北大理系数学の指導歴もないのに。
いきなり北大の最高学府への数学指導を買って出たのだ。
無理をしようと思ったのだ。
私が無理をすれば、Aは現役で北大医学部に受かると思ったのだ。
今想えばここであろう。Aの運命が大きく変わり始めたのは。
指導録②へ続く。
浪人生向けの受験対策なら札幌の予備校「高上」

このようなお悩みはありませんか?
● 対策すべきところが多すぎてどこから手を付けて良いかわからない
● もう次の受験勉強期間が始まっているのになかなか気持ちを切り替えられない
● 大手予備校に行って年下の生徒と一緒に勉強するのが苦痛だ
年下の受験生と同じカリキュラムでは時間が足りない!?
一度受験を経験しているあなただからこそ、年下の生徒より有利なことがあります。
それは「苦手な問題傾向が分かる」という点です。
もしあなたが点数をとれている問題と苦手な問題があると分かれば、確実に点数を取れるように1つ1つ理解して解くことが重要です。
1問あっているかどうかで合格と不合格のラインが分かれますので、受験はまさに一点を争う熾烈な闘いです。
ただし合格点はあまり高くなく、きちんと学習して本番に力が発揮できれば、割と余裕をもって合格できる生徒がいることも事実です。
その時にあなたはまた塾で1から教えるカリキュラムの塾に行っていて、果たして時間を有効に使えているでしょうか。
私は使えていないと考えています。
1対1の授業で、あなたにはあなたのカリキュラムを。
札幌市にお住まいの受験を再チャレンジするあなたへ。
あなたがもう一度頑張るその気持ちを一緒に叶えてみませんか?
まずは自分の目で確かめていただきたいので、体験レッスンからご利用ください。
「ここなら頑張れる」とご納得いただいた上でお申し込みいただきたいので、体験レッスン無しの入塾は受け付けておりません。
その代わり、希望する大学の出題傾向に合わせてあなたの苦手分野を徹底的になくします。
当校は通年でのカリキュラム表などは作っておりません。お申し込みいただいた時点であなたの1年先までの勉強方法は読めないからです。
授業を重ねていく毎に理解度を確認し、ステップをあげていきます。思っていたより時間がかかる問題も時間がかからない問題がありますので、常に1年先のゴールを見据えながら授業を進めます。
個別指導であり個室指導。他の生徒の声が聞こえない環境で集中して勉強ができます。
高上は個別指導よりワンランク上の個室指導となっており、周りの生徒の声や講師が指導している声など一切聞こえません。演習するときも最大で一教室に二人まで、となっております。
本気で勉強したいと考えている生徒に真剣に応えます。
高上指導可能教科
授業科目は英語、数学、物理、化学、生物、センター国語です。
特に数学は最も得点差のつく科目でもあります。
苦手な方には、苦手意識をなくし、1問でも多く自力で正答できるようまずは「徹底的な計算練習」を行います。そして「公式の成り立ち」を学ぶ事ができ、「センター対策」「記述対策」を行います。さらに、得意な方には、パターン暗記ではない、「解法の再現力」をつけていきます。
状況が変わってもなぜその解法を使うのかを分かっていれば、応用問題にも格段に強くなります。
過去問と出題方法を変えた初見の問題が出題されても、冷静に解くことができます。
