高上の力~設立4年で早慶上智を制覇~改めてその歩みを振り返る。
カテゴリー:早慶上智
みなさんこんばんは。高上代表佐藤一行です。高上は医学部専門予備校と銘打っていますが、それは私が指導上、医学部受験にもっとも意義を感じているからであって、そのほかの学部の指導を受け付けていないわけではありません。
高上は、生徒本人の能力にかかわらず、やる気のある生徒は何時でも大歓迎です。
今回、推薦入試において上智大学の合格者も出ましたので、早慶上智と言われる有名な私立3つすべてに合格者が出たことを記念し、少し高上の歩みを振り返ります。
一年目 早稲田大学法学部
受験最初の年は、私はまだ高上一本で生計を立ててはおらず、塾に出向もしておりました。正確には、この塾への出向の方が先で、高上はそれと同時に私が休日を利用して、今のテナントを借り、設立したという経緯があります。
この一人目の生徒に関して言えば、実は私は、その出先の塾で指導をしていたのでした。
ただ、私はこれでも律儀な男。出先の塾に恩もあるので、まだできたばかりの高上の存在などをこの生徒に明かしたりはせず、出先の塾で私にできることをしようと、相も変わらず
「単語を覚えろ」
と口を酸っぱくして言い続け、その生徒を含めごく一部の生徒以外からは、嫌われ、避けられ、疎まれていた状態でした。
ただ、その生徒、その出先の塾に嫌気がさして、夏休み前にやめてしまいます。
辞めるとき、唯一心残りだったのが、私にもう指導を受けられなくなってしまうことだったそうです。
私への伝言を頼み、その塾を辞めてしまった生徒。ただ、本当に運命的に私の地元の本屋で再会を果たします。
もちろん伝言などスタッフに何も知らされていない私。話していて、また私の元で指導を受けたいとのことで、指導を開始したのでした。
と言っても、私の指導と言えば、相も変わらずその生徒のレベルに見合った英単語帳、文章集を利用して、覚えさせるだけ。
この生徒は世界史、国語はもとからかなり力があったので、結果的に早稲田の法学部に合格できました。
代ゼミの講評で一部レベルの高い英単語が見られたとありましたが、私は文字通りそれらの単語のほとんどをこの生徒に
「暗記」
させていたので、試験が終わった直後にこの生徒は合格を確信していたそうです。合格の一報を聞いた時はやはりうれしかったですね。結局、乏しい語彙力しかないのに、単語を推測して少ない勉強で合格してやろうなどという、せこい考えを持っている受験生に私の生徒が負けるわけがなかったということです。
所詮は、単語を推測している人間は、単語を知って読んでいる人間には勝てません。
三年目 慶応大学医学部
二年目の高上には、早慶志望者は元からゼロ。三年目、私立の医学部において慶応の医学部を目指したいという学生に出会いました。能力は私と会ったときからかなり高く、難しい数学の問題への対応はかなりのもの。ただ、唯一にして、最大の弱点は、受験数学における標準問題の取りこぼしがかなりあったこと。
受験は難問の処理よりも、標準問題の正確性で決まります。通常、標準問題の方が多くの出題を占めるからです。
ただ、この生徒は数学的に深く思考するのがとにかく好きな生徒であり、標準的な問題の場合、解いているのを見ていて、つまらなそうであり、時に眠そうになってしまうような生徒でした。
通常の講師の場合、おそらく標準問題ばかり繰り返させたことでしょう。事実、保護者の方にも
「先生、難問はもういいですから、もう少し簡単な問題をお願いします。」
と言われたのを覚えています。
ただ、私は、本人のやる気が落ちることの方が危険と考えて、本人が解いていて楽しいと思えるような深い考察を要する問題を選りすぐり、演習を積み重ねさせたのでした。
結果慶応の医学部に合格。コロナ禍ではありますが、関東で大学生活と好きな数学の難問を存分に楽しんでいてもらいたいものです。医学部ですけど。この生徒が、医学の勉強を楽しくしている姿は正直あまり想像できなくて、むしろ大学に受かったから、コロナ禍においても、好きなだけ数学を思考している姿が思い浮かびます。
能力的には、医学部の単位を落とすことなどありえないですから、好きなだけ数学を満喫してもらいたい。
もう試験時間などと言う物に縛られることもないのですから。
本当に好きなだけ数学を楽しんでほしい。
そんな生徒でした。
四年目 上智大学外国語学部英語学科
この生徒は、高上での指導を受けた期間はとても短いです。もともと指導期間も2か月。英検準1級合格もかなり危ない状態で一度退塾となって試験に臨んだのですが、勝負強く合格することができました。
その後、しばらくして、推薦で上智を目指すとのこと。
推薦なので、関東の推薦専門塾に頼んだ結果、50万円と言われて驚いたと聞きました。
私は、推薦の指導はしたことはありませんし、普段も別に受け付けてはおりませんが
「うちがそのような商業的な塾に負けるわけがない。」
と指導歴もないのに推薦対策を引き受け、推薦入試対策として、これまた医学部の非常に国語能力の高い講師に読書課題文を任せ、私は英語で原書を読み、推薦対策の試験問題もすべて添削して、それこそ受け取った以上の金額分、たくさん指導をして送り出しました。受け取った額は、関東の専門の塾の10分の1程度。
そして結果は合格。
本人が嬉しそうに私の元に報告に来てくれて、私も嬉しくなりました。
終わりに
早慶上智と言っても、驚くほどレベルが高い訳ではありません。本人に強い意志と、合格に必要なだけの能力がある。あとは合格に必要なことをきちんとこなしていく。そこにつきます。
塾は結局合格させてなんぼ。生徒に根拠のない気休めを言って、安心させたり、逆に不安がらせてコマをたくさん取らせたりする場でもないのです。
商業的な塾に比べて、高上は、生徒数は少ないでしょう。だからこそ、実績で負けることなどないのです。今後もその自負とともに、指導を継続しようと思わせてくれたこと。
この三人の前途が明るいものでありますように。
高上代表 佐藤一行