新 高上 ~勉強は自分でするもの~自力で解けなければ意味はない~ 他力本願な若者たち。
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勉強は自分でするもの。有名講師に習っても、成績が上がる保証はない。
みなさんこんにちは。高上代表佐藤一行です。
高上も生徒数の増加、個別指導の形態ですが、予備校業務への本格参入を目論み、前のサイトはそのままに、新しいサイトを持つに至りました。
わずか一年足らずで、どんな受験英語よりはるかにむつかしい、英検1級の合格者も出しましたし、これも高上の力の証といえます。
北海道で特に強い河合、東大予備校と言われる駿台、苦境に立たされたあと驚異的な巻き返しを見せる代ゼミ、全体的な生徒数の減少にもかかわらず、札幌の予備校業界はいまだに独自の盛り上がりを見せているようです。
私に言わせれば、合格できるかどうかなど今の時点で8割がた決まっています。それでも、秋からさらに混沌としてくる予備校業界に身を置き、まったく成績が上がらない、もしくは勉強をしているのに成績が下がっていく生徒をしり目に、私の言っていることに従って頑張ってきた生徒の成績上昇を感じ、引いては、合格へと導くことは一重に講師冥利に尽きるというものです。
今回は、自学の必要性について解き、有名講師に習ったからと言って、成績が上がるとは限らない理由を述べます。
なぜ授業を受けても成績が上がらない?
あなたが今、衛星授業と呼ばれる形態で有名な講師の授業を受けているとします。成績が上がらないとします。
それはなぜだかわかりますか?
答えは一つ。自力での演習が足りないのです。
難易度はむつかしくなくても構いません。標準的な問題、もしくはもっと簡単な教科書レベルの問題でもいいのです。
自力で解く時間を十分にとっていますか?
テレビでもライブでも、授業を受けることばかりになっていませんか?
他力本願な若者たち
私の経験からすると、勉強ができない生徒はとかく他力本願な傾向にあります。
自分に自信がない。努力したくない。だからこそ他人に頼るのです。有名な講師にすがるのです。親もそれを本人の努力とはき違え、高いお金を払ってしまうのです。
しかし、本人がきちんと演習をしないのであれば、それは砂上の楼閣というもので、何の力にもなりません。単にテレビを見ているがごとく、楽しい時間を過ごし自己満足に終わります。
そこで気づけたらまだなんとかなる可能性もあるのですが、そこで気づけない生徒はどうするか。
さらにコマを増やすのです。多くの授業をとろうとするのです。どの予備校も商売的な側面を抱えているので、それをたしなめるようなスタッフ、事務員、そして講師はごく少数であると言わざるを得ません。

受験で問われるもの
結局受験では理解が問われ、その理解とは授業が分かることとは全く程度が違い、自力で答案と対峙したときに、試験時間内に正答を導けることにほかならず、それは授業の理解というよりも、一言でいえば本人の暗記、そして演習能力、問題処理能力と言わざるを得ません。
受験では、どの科目でも根本的にかなりの『暗記の量』というのものが求められる、という厳然たる事実があるのです。
高上での英語の特徴
高上では、生徒に授業を一方的にすることは一切ありません。私は英語において、常に本人の暗記を促します。一つの単語を50回言っても覚えないのであれば、51回目をためらわずに指導します。だからこそ本人が覚えていく。みんな授業が終わると疲れると言います。しかし、そこに本人の伸びが隠されているのです。
高上には、周りに誰もいません。完全に一対一の空間で、プロの講師が粘り強く指導いたします。
だからこそ、成績が上がるのです。
高上での数学の特徴
数学において、公式の丸暗記はあまり役に立ちません。公式の意味が分かっていないと。厳密にすべて証明を理解し、成り立ちを説明できるようになるというレベルまでは受験数学では必要はない、と私は思いますが、やはり高校の教科書のレベルだけでも意味が分からないことには、どうしようもないのです。
ただ、私はここでもう一つ言っておきたいことがあります。
計算問題が自力でできるのか?
教科書の練習問題でもいいです、白チャートでもいいです、数学が苦手といっている方は、計算問題が自力でできるのでしょうか?
私の経験上、ほぼ間違いなくできません。
まずは一番最初に教科書の計算問題の例題からでいいですから、きちんと自力で計算問題を解けるようになりましょう。
計算問題が多く載っている問題集として、白チャート、駿台のカリキュール、『合格る。計算』など、最近はかなり沢山あります。
講師に頼り切っていないか?
数学のできない生徒のもう一つの特徴として、質問の多さがあります。自分で考えることを放棄し、講師に質問して解説を聞くことで勉強しているつもりになっているのでしょう。ただ、数学はとにかく自力で考えねば力がつかない科目です。社会のように人物名を暗記するわけでもなく、英語のように単語を覚えれば、点数の高上に直接つながるわけでもないのです。
自分の力で計算問題をまずは解けるようにならないと。
そして、それができるようなったら次のステップがあります。
知っているから解けないのか、知らないから解けないのか?
計算問題ができるようになり、自力でそこそこできるようになった。それでも、まだ模試などでさっぱり問題が解けないのであれば、そこには知識の問題があります。
平均値の定理が分かりますか?
公式を丸暗記しているかを問うているものではありません。
連続したグラフを書いて、その中に少なくとも一つは同じ傾きになる点がある、と、その意味を確認することができますか?
数学の問題を解いていく上で、知らなければならない知識は確実に存在しており、それを知らない、理解できていないまま、問題を解くためにどれだけ粘っても、それはあまりに非効率です。
この辺りを勉強するための良い本は今まであまりなかったのですが、最近一つ発売になりまして、
旺文社の10min. です。この本は、受験生が10分で解くべき問題が数学Ⅲまで選りすぐられているという優れもの。この問題集で15分考えてもわからない場合、ためらわず答えを読みましょう。
それは単にあなたが知らないから解けないに他ならないからです。
高上で成績が上がる理由
この夏で私が活動を始めて早一年、テナントを借りて半年が経過しようとしています。高上での指導歴は本当に短いですが、継続的にきちんと指導を受けている生徒は全員成績が上がり、親御さんたちにも感謝されています。
この秋からは、出先の塾の仕事を少し減らし、さらに高上で指導をしていくのですが、「生徒の得点を上げる」という点において、私は負ける気がしません。
それもこれもみな、私は普段、「指導する」ことよりも「暗記させる」ことに重きを置いているからだと言えます。
人は忘れる動物です。覚えておきたいことも、覚えておきたくないことも。だからこそ人間なんだと、誰かが言っていた気がします。誰か言っていたかなど、それこそ私も「忘れて」しまっているのですが。
だからこそ、私のような仕事が成り立ち、試験というものが存在している一因になっているのでしょう。